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いろいろ思うこと。

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教育講演会

 先日 県PTAの講演会がありまして、自分の記憶が確かなら初めて出席しました。斉藤貴男さんというフリーのジャーナリストの方の講演でした。『子どもの未来のために』という題で、わりにきついめお話を1時間ほどされました。
 その中で『ゆとり教育』についての当時のトップ教育課程審議会前会長三浦朱門氏への取材内容に結構衝撃を受けました。「ゆとり教育とは学力を低下させるためにやるんだ。今までは落ちこぼれのために余分な予算を使いすぎた。これからはそういう予算はエリート教育のために使うのだ。」と当時ゆとり教育を進めたトップが言っていたという。信じられませんでした。帰ってから本当なのかを自分なりに調べました。本当でした。参考記事は以下に・・・
http://homepage2.nifty.com/sansihiroba/sub32.htm

 そもそも『ゆとり教育』とは、多少(あくまで多少)の学力を低下させても子どもたちに生きる力をつけさそうという趣旨で導入したと聞きました。(本来これは家庭で行うべきしつけのことだと思うので、別にそんな必要はないんじゃないか?とは思いましたが・・・)  しかし、家庭で出来ず、学校にしつけまでやってもらおうとする親が増えてきたために、「ゆとり教育というのを学校でやろう。!」という考えで出てきたように思ってました。あくまで子どもたちのために、親ができない分を学校でやってやろうという前向きな意味で。 しかし、当時のトップがこのような考えだったとは、正直ショックでした。これから日本はできる子とできない子の差別化がどんどん進んでいくという斉藤さんの話が、大変身近に感じられました。
 エリート、お金持ち(自分の所属する自治体も含む)や大変頭の良い子は、充実した教育を十分に受けることが出来るが、そうでない子どもたちは受けられないという、教育機会の不均衡が進んでいくというのです。これは子ども達の未来にとって大変なことだと思います。そんな日本に本当になっていくのでしょうか?
 「大人の役目は、子どもたちにこんな大人になりたいと希望を持たせるような社会を作り、子どもたちに平等に機会を与えてやることが重要である。」という言葉はもう何年も前から聞いている言葉なのに、大人たちは何年たっても治そうとしていないような、残念な気持ちでいっぱいでした。
by 1961ns | 2005-01-27 12:27 | つぶやき